「限りなき旅」のストーリー

香港のある有名な酒場で、偶然カクテルをこぼしたことから、ダン・ハーデスティとジョーン・エイムスは近づきになる。お互いに目の中にこの人こそ自分の命かけて愛すべき人であることを読んだ。ところがダンは人を殺して逃げ回っている男だった。そしてジョーンと会ったその日、彼を追跡して世界めぐりをしていた刑事スチーヴ・パークに逮捕される。そして奇しくも、ダンとジョーンはサンフランシスコ行きの旅客船に乗り合わせた。しかし2人共自分が近く死ぬるべき運命であることを隠した。ジョーンは不治の心臓病が重く、ダンにはサン・クェンチン刑務所で死刑が待っているのだ。2人は熱烈に愛し合った現在の刹那に生きること以外に望みのない2人は、お互いの愛にすべてを棒げつくしたのである。ホノルルに停泊した時、ダンはパークの眼を逃れてジョーンと一緒に上陸して楽しい1日を共にした。そして米国に帰ったらメキシコのカリエンテで正月を迎えようと約束した。ダンはメキシコ行きの不定期船に乗って逃げる計画だったので、船に帰るジョーンにそれとなくしばらく別れていなければならぬ、と告げる。ジョーンは失望のあまり卒倒してしまう。ダンは愛する彼女を無事に船まで送りとどけねばならなかった。そのためにダンは逃亡すべき機会を逃してしまう。船医の話によるとジョーンはこれ以上ショックを受けたら、心臓は保てないだろう、とのことだった。パークもダンに1度手錠をかけたがジョーンの身に万一のことがあってはならぬと思って、サンフランシスコに上陸する段になると、彼女に気付かれないように、ダンと2人で人目を忍んで上陸した。ダンを探し回っていたジョーンは、ボーイからダンが殺人犯であって、手錠をはめられてパークと共に上陸したことを聞かされる。それを知るとジョーンは上甲板に駆け上がり、ダンに再会を約して挨拶を送る。ダンもまたさり気ない風を装って、大晦日には必ずカリエンテで落ち合う、と約束するのだった。そして2人は互いにじっと眼を見つめると、声を飲んで胸をかきむしられる思いを抑え切れなかったのである。