「王子と踊子」のストーリー

新国王ジョージ5世の戴冠式が行なわれる1911年のロンドン。集まった各国皇室の中にはカルパチャ国の摂政チャールズ太公(ローレンス・オリヴィエ)、その公子で少年国王のニコラスや皇太后の姿も見られた。入京第1夜に太公はオペレッタをご覧になり終演後、一座の者を拝謁した。ところがその時、若いアメリカの踊り子エルシー(マリリン・モンロー)は思わず太公の前で粗相をしでかした。が、太公はかえって彼女に目をとめられ晩餐に招待した。大使館に参上したエルシーは、その厳しさにおじけづくが、そこへニコラス国王が入って来、太公と政治処置について衝突した。それを見たエルシーは太公に政治的偏狭さを感じた。ウォッカの酔も手伝って彼女は太公に大見得を切った。そこへ皇太后が入って来られたが、そのうち2人だけの世界になった。太公は甘い愛の言葉を囁いた。エルシーは満足げに眠りにおちた。ところが戴冠式の当日、太公はすっかり気短かになっていた。エルシーから手を引きたいとさえ考えるようになった。有頂天になって眠ったエルシーは目を覚ましたが、太公の気変わりを聞いてすっかり悄気かえってしまった。が、そこへ皇太后が現れ本日の戴冠式の付添役を勤めて欲しいと告げた。かくてエルシーは世紀の戴冠式に列する栄を担った。しかも彼女の務めはそれだけでは済まず、図らずもニコラス王が予定より早く親政を執るという陰謀に加担させられ要とした。だがエルシーは太公に会い、愛と政治に関する公のやり方を批判し、父子の間を睦まじい関係にもどして陰謀を防ぐことに成功した。翌朝、太公は愛するエルシーを伴って帰国しようと準備にかかった。が、太公の立場を考えたエルシーは一座と契約が残っている旨を太公に告げ、ひそかに去った。



映画専門家レビュー

今日は映画何の日?

NEW今日命日の映画人 1/29

ジャック・リヴェット(2016)

アニエスの浜辺

「落穂拾い」のアニエス・ヴァルダ監督による自伝的ドキュメンタリー。生い立ちや家族、友人、思い出の地、亡夫ジャック・ドゥミ、ヌーヴェル・ヴァーグ、ハリウッド等、彼女自身が語り、過去の作品やインタビュー、心象風景を交えながら現在と過去を繋いでいく。出演はアニエス・ヴァルダ、ジャック・ドゥミ、マチュー・ドゥミ、ジャン=リュック・ゴダール、ジェーン・バーキン、カトリーヌ・ドヌーヴ、ハリソン・フォード、ジム・モリソンなど。まもなく81歳になるアニエス・ヴァルダがベルギーの浜辺に立ち、鏡を並べる指示を出している。その鏡には海やアニエス自身、人影等が映りこむ。振り返ると彼女の人生には、いつも浜辺があった。子供時代を過ごしたベルギーの浜辺に始まり、戦火を逃れて疎開した南フランスの港町セート、夫であるジャック・ドゥミと渡ったアメリカ・西海岸……。自身、家族、友人、そして夫について思いを馳せながら続ける旅は、アニエスの個人史であると同時に、第二次世界大戦、戦後、ヌーヴェル・ヴァーグ、フラワーチルドレン、ウーマン・リヴ……、さながら現代史、そしてフランスの芸術史でもあった。

ランジェ公爵夫人

19世紀フランスを代表する作家、バルザックの同名小説を「美しき諍い女」のジャック・リヴェット監督が映画化。パリを舞台に繰り広げられる、貴族階級の女性と無骨な軍人の数奇な運命の恋物語。主演は「恋ごころ」のジャンヌ・パリバールと、ジェラール・ドパルデューの息子で「ポーラX」にも主演したギョーム・ドパルデュー。