「海のモーラン」のストーリー

ノルウェーの海岸に漂っている小さい帆船の中で船長スターナーセンの妻は玉のような女の児を生んだ。レティーと名付けられたが、成長してから後、娘はモーランと呼ばれることになった。レディー・レティーというその帆船に乗り組んで、モーランは米国への航海に出た。1等運転士のネルスはモーランを愛していたが、彼女は彼を嫌っていた。サンフランシスコへ来てモーランはラモンという金持ちの息子と会った。ラモンはある密輸入船に誘拐されてその船長キッチェルに虐使されることになる。モーランの船は火を失し父とネルスとは命を落とし、モーランも人事不省に陷っていたが、ラモンに救けられる。船長キッチェルは彼女を手に入れようとする。メキシコにおいてモーランとラモンとは埋もれた宝を発見したが、キッチェルはその宝とモーランの両方を手に入れんとし、遂にキッチェルを首領とする中国人の1団と水夫の間に猛烈な争闘が開始される。中国人は敗られキッチェルは己れの船に身を潜ませてサン・ディエゴへ来る。宝とモーランを得んとする彼と、モーランを救けんとするラモンとの間には再び激しい格闘が行われ、キッチェルは遂に船から落ちて死ぬ。旧友の前においてラモンはモーランに対する愛を発表した。