「ローラー・ボーイズ」のストーリー

近未来のアメリカは経済が破綻し、国の資産は外国資本のものとなっていた。そんな旧世代に反旗を翻し、子供達に英雄視されるローラーブレードを覆いた一団“ローラーボーイズ”がいた。ピザの配達員グリフィン(コリー・ハイム)は弟のミルティ(デヴィン・クラーク)と共に自動車修理工の恩人スピードバーガー(ジュリアス・ハリス)のもとに身を寄せていた。ある日、グリフィンは配達途中に火事の家から一人の若者を救い出し、彼がローラーボーイズの一員だったことから、リーダーのゲイリー・リー(クリストファー・コレット)に再会した。彼らは8歳のころ友人同志だった。懐かしさもつかの間、ゲイリー率いるローラーボーイズが白人優位主義のファシストで、しかも子供達にミストという麻薬を配っている悪党集団であることを知ったグリフィンは、彼らと組する気になれずにいた。そんなグリフィスを見て、ローラーボーイズ撲滅を狙う刑事(J・C・クイン)は、グリフィンに協力を求めてくる。グリフィンは刑事の申し出を断るが、弟がミストの密売に手を染めていたことを知り、協力を約束する。危険な入会儀式を切り抜けてボーイズに侵入したグリフィンは、捜査を続行しながらも不良少女を装った潜入捜査官ケイシー(パトリシア・アークェット)との愛を育んでいった。良心の呵責にさいなまされながら幼なじみのゲイリー・リーと行動を共にし、スピードバーガーをリンチしたり、弱い人々を虐げたりする日々が続いた後、グリフィスはローラーボーイズの真の目的を突き止める。それは、人々の生殖能力を奪って、白人優位の社会を作り出そうとするものだった。ミストを常用するようになっていた弟を人質に取られたグリフィンはゲイリー・リーと対決し、彼を警察に引き渡すことに成功した。スピードバーガーとケイシー、グリフィンの3人は、新天地のオレゴンで新しい生活を始めようとするが、ビジネスを広げようとしているローラー・ボーイズの魔手が背後に迫っている。