「METライブビューイング2022-23 ケヴィン・プッツ「めぐりあう時間たち」」のストーリー

1920年代のイギリス。心に病を抱え、死に惹かれる人気作家ヴァージニア・ウルフ(ジョイス・ディドナート)は、夫のレナードに見守られながら小説『ダロウェイ夫人』に取り組んでいる。だが、彼女は実の姉に想いを寄せていた。1950年代のロサンゼルス。第2子を妊娠中で一見幸せな生活を送る主婦ローラ(ケリー・オハラ)は、親友キティへの想いに悩んでいた。2001年のニューヨーク。編集者のクラリッサ(ルネ・フレミング)が、昔の恋人でエイズを患った詩人リチャード(カイル・ケテルセン)の文学賞受賞を祝おうとしていた。だが、リチャードにはかつて母のローラに棄てられたというトラウマがあった。ヴァージニアが小説の中で詩人を殺す決意をするとき、ローラとクラリッサも生と死の選択に向き合うことになる……。