「雪道」のストーリー

1944年、日本統治下の朝鮮。忠清南道の小さな村・江景(カンギョン)に2人の少女が暮らしていた。母や弟と貧しい生活を送るチョンブン(キム・ヒャンギ)、そして裕福な地主の家に育ったヨンエ(キム・セロン)は共に15歳。ある日、ヨンエは女子勤労挺身隊に選抜され、日本の工場に行くことを決める。そんなヨンエを羨ましく思っていたチョンブンも日本行きを誘われる。ところが、チョンブンに声を掛けたのは悪徳ブローカーだった。さらに、ヨンエの日本行きも嘘だったことが明らかに。間もなく、中国の牡丹江にある日本軍の慰安所に連行された2人は、悲惨な日々を送ることに。“獣のように生きるのは嫌!”と自殺を試みるヨンエを止めるチョンブン。互いに慰め合いながら耐えて生き抜く2人に、やがて脱出のチャンスが訪れるが……。