「アートなんかいらない! Session2 46億年の孤独」のストーリー

アートに限界があるなら、それはどこから産まれ、それをどのように超えることができるのかを探る。アートセラピーにおける絵画の役割や、過激な身体改造によって回復される人間性、ハチと会話しながら共同で奇妙な造形物を創作する蜂研究家、自意識を持った人工知能によるアートの可能性など、アートからこぼれ落ちた要不要を超えたものたちが作り出す未知の世界をめぐり、失われた別のアート史か、あるいはアートを破壊するものなのかを考える。ラスコーの洞窟壁画以来、アートが本来持っていた“わかりえない他者とのコミュニケーションツール”という本質と見つめ合うことは、500万年の人間の歴史の再起動を意味するのかもしれない。