「イントロダクション」のストーリー

青年ヨンホはソウルの高台にある韓方病院を訪れる。院長を務める父に呼び出されたのだ。将来の進路が定まっていないヨンホは、折り合いの悪い父との久しぶりの再会に気まずさを感じていた。不意の患者に応対する父を屋外で待つ間、顔なじみの女性看護師が近づいてくる……。ヨンホの恋人ジュウォンは衣裳デザインを学ぶために、母とドイツのベルリンにやってきた。母の旧友の画家の家に居候させてもらえることになったのだ。3人が散歩をしていると、ジュウォンのところにヨンホから電話がかかってくる……。とある海辺の食堂でヨンホの母と演劇界の大物俳優がヨンホを待っている。ヨンホはかつて父の病院でその俳優から「俳優になるといい」と助言され、本当にそうしようと思い立った。だが、ある出来事をきっかけに道を断念してしまう。母は相談に乗ってもらおうとその場を設けたのだが……。店の目の前には冬の海が広がっていた。