「3653の旅」のストーリー

東日本大震災から 10 年。故郷石巻を離れ、埼玉のリフォーム会社に勤めている玲の気がかりは、部屋にこもりがちな幼なじみ・凪。玲は、凪を埼玉へ連れ出すため、同僚の祐太と石巻を訪れる。祐太が指令通り凪との仲を深める中で、玲は今も行方のわからない母と過ごした日々を思い出していく。玲と凪が抱く、それぞれの過去への向き合い方、それぞれの未来への向き合い方。そこに生じる二人の心の掛け違いが、あの日と今を引き寄せる。