「猫は逃げた」のストーリー

レディスコミックでエロティックな漫画を描いている町田亜子(山本奈衣瑠)と、作家志望だったが結婚を機に週刊誌記者の仕事に就いた広重(毎熊克哉)は今や離婚間近の夫婦。広重が同僚の真実子(手島実優)と浮気したことを告白したせいで、亜子は編集者の松山(井之脇海)と体の関係を持ってしまう。夫婦関係は冷え切っていたが、亜子から差し出された離婚届に、広重は飼い猫カンタの親権を持ち出して決断を先延ばしにする。一方、広重のそんな煮え切らない態度に真実子のイライラは増すばかり。ある日、亜子が松山と自宅で体を重ねている間に、カンタが家からいなくなってしまう。亜子はカンタの散歩コースの河原を夜中まで必死で捜し歩く。その姿に広重も罪の意識が増していくが……。