「ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった」のストーリー

1976年11月25日、サンフランシスコのウィンターランド・ボールルーム。ロック史上最も重要なバンドの一つである『ザ・バンド』は、その活動に終止符を打った。『ザ・バンド』のギタリスト、ロビー・ロバートソンが2016年に綴った自伝を基に、『ザ・バンド』の結成から解散までを追っていく。作中には、若き日にザ・バンドの初アルバム『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク』を聴いてショックを受けたと語るアメリカン・ロックの雄ブルース・スプリングスティーンや、ウッドストックに出向きグループへの加入を切望した“ギターの神様”エリック・クラプトンをはじめ、ヴァン・モリソン、ジョージ・ハリソン、ピーター・ガブリエル、タジ・マハールなど音楽界の重鎮たちが登場、『ザ・バンド』の魅力を振り返る。また、当時ウッドストックに住んでいたボブ・ディランとの特別な友情やセッションの様子も収録。音楽界の大物たちのインタビューと当時の映像を交え、バンドの誕生からビッグピンクでのレコーディング、ロビー・ロバートソンがあまりにも美しい関係だったと語るメンバー達の熱い友情と軋轢、そして伝説的解散ライブ『ラスト・ワルツ』までの彼らの軌跡を辿っていく。