「世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ」のストーリー

2010年3月1日~2015年2月末まで南米ウルグアイの大統領を務めたホセ・ムヒカ。まん丸な体と優しい瞳を持つ彼は、収入の大半を貧しい人々のために寄付し、職務の合間にはトラクターに乗って農業に勤しんだ。風変わりだけど自然体で大統領という重責を担う彼は、その質素な生活から“世界で一番貧しい大統領”と言われた。国民のより良い生活のために自己犠牲をいとわず、予想外の政策を打ち出すムヒカの姿に、世界でただ1人腐敗していない政治家だとの直感を得たユーゴスラビア出身の名匠エミール・クストリッツァが2014年よりムヒカを撮影。極貧家庭に育ち、左翼ゲリラとして権力と戦い、13 年に及ぶ苛烈な拘留生活を経て、大統領として国民に愛されたムヒカを追い、大統領としての任期満了の瞬間までをカメラに収める。