「宇宙征服」のストーリー

時は未来。場所は地球から1100マイル上空の宇宙旅行中継所。これは人類がつくった地球の衛星である。すでに1年にわたってサミュエル・メリット大佐(ウォルター・ブルック)以下の特にえらばれたアメリカ陸軍将兵が、この中継所で月世界旅行のため、宇宙船の運送に従事していた。月世界行きのため特別の訓練をうけている6人の兵はマホニー軍曹の監督下におかれていた。ジョージ・フェントン博士が地球からロケットで来て、メリット大佐が少将に進級したこと、月世界行きが火星旅行に変更されたことを知らせた。大佐とその息子のバーニー以下、シーグル、井本、フォダーが火星行きロケットに乗り組むことになった。その夜、地球からテレビの特別放送があり、シーグルの恋人ロージー、バーニーの新妻リンダ、フォダーの母ハインツがテレビを通して送別の言葉をのべた。翌日、ロケットは出発した。マホニーがひそかに乗り込んでいてメリットを怒らせたが、もう帰らせるわけに行かなかった。飛行をつづけるうち、メリットは精神に異常を来し、自分たちは神の領域を侵そうとしていると口走るようになった。フォダーがロケット外に出てアンテナ修理中、小遊星に当たって死んでから、メリットはますます神の怒りを口にするようになった。数日後、ロケットは火星に着いた。バーニーたちが機外にいる間に、メリットが貯水タンクの栓を開けてしまった。バーニーはピストルを乱射するメリットに躍りかかって取り抑えたが、その時のもつれでメリットはピストルの弾をうけて命を失った。一同はメリットを葬り、研究資料探索の数カ月をすごしたのち帰路につくことになった。当日、地震がおこってロケットが傾いてしまったが、バーニーの機転で機は正常の位置にもどり、無事に火星を出発することができた。

今日は映画何の日?

注目記事