「藍色少年少女」のストーリー

いつもと違う夏。外で遊ぶ事を抑制されている福島の子どもたちを、“保養活動”として招き入れる自然豊かな町で、少年テツオ(遠藤史人)は元気に暮らしていた。ある日、福島の子どもたちに演劇を披露する事になったテツオは、福島から来た少女シチカ(三宅花乃)と共に『幸せの青い鳥』の主役に抜擢される。演技に悩むテツオは、町に住むガラス職人の女性・ミチルから、“実際に町へ出て、青い鳥を探してみれば? 青い鳥は笑顔の中に住んでいるよ”と教えられる。こうして、青い鳥を探し始めるテツオとシチカ。2人は様々な場所を訪れ、出会った人間の七色のような人生に触れ、苦悩しながらも子どもの持つ純真な心で、住民が抱える人生の綻びを紡ぎ出していく。シチカが福島へ帰る日が迫る中、ついに迎えた舞台当日。テツオとシチカはありったけの力を使って、出会ったすべての人々の心を救済しようと疾走していく。そして少年と少女は、自分たちだけの青い鳥を手に入れる……。