「新宿タイガー」のストーリー

東京のエンターテインメントを牽引する街・新宿。そんな新宿で、虎のお面をつけド派手な格好をして新聞配達をする男性がいる。人呼んで、新宿タイガー。撮影当時69歳の彼は、50年近く新宿で暮らしている。1972年、24歳の頃に、死ぬまでこの格好でタイガーとして生きることを決意。1960年代~1970年代にかけ社会運動の中心地だった新宿で、彼をそう決意させたものとは一体何か。長年彼を知る新聞販売店や、1998年のオープン時と2012年のリニューアル時のポスターにタイガーを起用したTOWER RECORDS新宿店の関係者、ゴールデン街の店主などにインタビュー。虎のお面に隠された意図や、一つのことを貫徹する意志、さらには新宿の街が担ってきた役割に迫る。