「柴公園」のストーリー

都市開発が進む、ある街の公園。あたるパパ(渋川清彦)、じっちゃんパパ(大西信満)、さちこパパ(ドロンズ石本)の3人が、柴犬を連れてやって来る。彼らは、朝夕決まった時間に集まる顔見知りで、犬の名前しか知らないフラットな関係性。ベンチに座って話すのは、決まって他愛の無い世間話だ。ところが、やたらIQの高い3人の会話はいつもエスカレートし、柴犬たちは置いてけぼり。彼らの壮大なる無駄話は、終わることなく続くのだった。そんなある日、3人の中で唯一独身のあたるパパに恋の予感が。相手は真っ白な柴犬・ポチを連れたポチママ(桜井ユキ)らしい。もどかしいふたりを応援するじっちゃんパパとさちこパパだったが、あたるパパが謎のイケメン(水野勝)と密会しているところを目撃。その男の正体を探るべく、ふたりは聞き込み調査を開始するが、さっぱり要領を得ない。一方、豆柴の一郎をあたるパパに預けていた中年ニートの芝二郎(佐藤二朗)は、そろそろ一郎を返してもらおうとあたるパパに連絡をするが……。