「L・DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。」のストーリー

高校2年生の西森葵(上白石萌音)は、親の仕事の都合で一人暮らしをしているが、充実した高校生活を送っていた。そんな折、ある事件をきっかけに、隣の部屋に住んでいた学校一のイケメン・久我山柊聖(杉野遥亮)と突然同居をすることに。お互いに第一印象は最悪だったが、一緒に暮らすうちに次第に惹かれあっていくふたり。やがて付き合い始めた葵と柊聖は秘密の同居生活にハラハラしながら、彼氏彼女として親密な生活を送っていた。1年後、高校3年生となった葵と柊聖は変わらず同居生活中。ふたりの秘密を知るのは、葵の親友・渋谷萌(高月彩良)と萌の彼氏・佐藤亮介(堀家一希)、そして柊聖の兄でカメラマンの久我山草樹(町田啓太)だけ。そんなある日、突然柊聖の従兄弟・久我山玲苑(横浜流星)がふたりの通う青葉高校に転校してくる。ひとつ年下の玲苑はアメリカ育ちで成績優秀、しかも柊聖に劣らぬイケメンだが、見た目と裏腹に中身は超イヤなやつだった。その上、葵とは最悪な出会いで、早くも険悪ムードに。久しぶりに会った柊聖に彼女がいると知った玲苑は、尊敬している柊聖が惚れた女に期待を寄せ、彼女探しを始める。やがて、葵が柊聖の彼女だと知った玲苑は、一見平凡そのものな葵を70点女と呼び、柊聖とは不釣り合いだと納得がいかない。ところが、柊聖は一緒に住めば葵の魅力が分かる、と3人での同居を提案。戸惑いつつも3人同居を受け入れた葵と玲苑の互いに譲れぬ同居生活が始まった。玲苑に認めてもらおうとおもてなしに徹する葵だったが、いつまでも葵の中身に目を向けず、玲苑は葵のスペックを否定してくる。そんな彼に遂に堪忍袋の緒が切れた葵。真正面から本音でぶつかってきた彼女に驚く玲苑だったが、次第に葵の内面を知り心を開いていく。だが徐々に打ち解けていくふたりの陰で、柊聖は不安を感じていた。秘密の3人同居を続けるなか、学校内では柊聖と葵が付き合っているという噂が流れ始める。同級生に問い詰められる葵の前に、「こいつは俺の女だから」と立ちふさがったのは玲苑だった。柊聖が困らないために彼氏のフリを買って出たという玲苑。だが、彼氏のフリを重ねるにつれ、葵と過ごす時間はますます長くなっていき、気づけば、玲苑の中に従兄弟の彼女という壁を超える葵への“スキ”が芽生えていた……。