「メトロポリス(1984再公開版)」のストーリー

未来都市メトロポリス。指導者層はビルの上方に、労働者たちは下に住み、さながら食肉処理場に引かれていく羊の如く無気力にただ働いていた。指導者層が遊び興じている所へ、労働者の子供をつれて女教師マリア(ブリギッテ・ヘルム)が現われた。「これが貴方たちの兄弟です」という彼女に、心ひかれたフレーダー(グスタフ・フレーリッヒ)は地下の労働地区へ行く。そこでは人間が機械に追い廻されていた。マリアはみんなをカタコンベに集め、バベルの塔のこと、やがて労働者と指導者を結ぶ調停者が現われると説く。これを盗み見していたフレーダーの父フレーダーセン(アルフレット・アベル)は科学者ロトワシグ(ルドルフ・クライン=ロッゲ)に対応策を講じるように命じた。ロトワングはマリアを擢い、彼女そっくりのロボットを作った。ロボット・マリア(ブリギッテ・ヘルム)の迫真性を試すために、フレーダーセンはナイトクラブで彼女を踊らせた。彼女を見つめる男たちのぎらつく目、目、目。ロボット・マリアは労働者を煽動して機械を確壊させたので、水が洪水の如くあふれ出して住宅地区におし寄せ、子供たちが溺れそうになる。必死に救け出そうとするフレーダー。ロボット・マリアは正体がばれ、火あぶりにされる。一方、本物のマリアはロトワング宅から逃げ出し、大寺院へ。ロトワングに追われて、上へ上へと逃げるマリア。フレーダーが駆けつけ、ロトワングを倒した。大寺院の入口で、フレーダーは父フレーダーセンと労働代表の手を握り、「頭脳と手は、心という仲介役がいなければ駄目なのです」と言うのだった。(東宝東和配給*1時間30分)

今日は映画何の日?

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