「ウエスタン・ロック ザカライヤ」のストーリー

ザカライヤー(ジョン・ルビンスタイン)は、通信販売のピストルを手に入れ、早撃ちの練習を始めた。彼は早射ちに熟達すると、友だちのマシュー(ドン・ジョンソン)を誘ってさすらいの旅に出た。2人はある酒場で、クラッカー一味(カントリー・ジョー&ザ・フィッシュ)の1人に喧嘩を吹っかけられ、怒ったザカライヤは、抜く手も見せず相手を射殺した。この対決でガンファイターとして箔のついたザカライヤーは、マシューと一緒にクラッカー一味に仲間入りすることになった。クラッカー一味が町の一方でバンド演奏を派手にやり、人々の関心がそこに集まっているスキに、ザカライヤとマシューが銀行強盗をはたらくという策略で、町から町へとさすらっていくうち、ザカイラヤは、悪名高き大泥棒ジョブ・ケイン(エルビン・ジョーンズ)にめぐりあった。ケインはザカライヤとマシューに仲間入りの試金石として、早射ちのテストをさせようとしたが、ザカライヤは、ライバル意識を持ち始めたマシューのため、ひとり旅に出る決心をした。その後、旅を続けるザカライヤは、砂漠に住む仙人のような老人に出会い、老人は快く迎えてくれた。翌日、都会の魅力にひかれるザカライヤはカミノの町に向かい、そこで西部一のグラマー、ベル・スター(パトリシア・クィン)を見て、すっかりのぼせあがってしまった。しかし、都会の虚しさに絶望したザカライヤは、再び老人のもとへ引き返した。ある日、マシューを乗せた駅馬車が老人の小屋の前に停まり、いまは一人前のガンマンになったマシューは、ザカライヤとの対決を迫った。しかし、老人に十分諭されていたザカライヤは、マシューの挑戦を受け流し、マシューも暴力の愚かさをさとり、かくして再び、友だちとなった2人は、当てのない旅路についたのである