「ゲキ×シネ「乱鶯(みだれうぐいす)」」のストーリー

江戸時代。天明5年春。盗賊の頭ながら、人を殺めず、盗られて困る者からは決して盗まないことでその名を知られていた鶯の十三郎(古田新太)は、悪事を企む北町奉行所の与力、黒部源四郎(大谷亮介)の差し金もあり、子分に裏切られて一味は皆殺しとなる。瀕死の傷を負った十三郎は、幕府目付の小橋貞右衛門(山本亨)と、居酒屋鶴田屋を営む勘助(粟根まこと)お加代(稲森いずみ)夫婦によって命を救われる。7年後、勘助が病で亡くなり一人になったお加代を助けて、十三郎は板前の源三郎と名乗り、鶴田屋を繁盛させていた。そこに、御先手組組頭の小橋勝之助(大東駿介)が現れる。勝之助は、火縄の砂吉(橋本じゅん)という盗賊を追っていた。十三郎は、勝之助が自分の命の恩人・貞右衛門の息子であることを知ると、彼に手柄を立てさせようと考える。砂吉が大店で押し込み強盗を企てている情報をつかんだ十三郎は、男まさりの女将のお幸(高田聖子)や女中おりつ(清水くるみ)が働く大店の呉服屋・丹下屋に、自ら潜入することを思いつく。