「マシンガン・シティ」のストーリー

当時シカゴはギャングの街として世界的に知られ、その陣営は2つに分かれていた。一方の旗頭はアル・カポネ(ジェイソン・ロバーズ)他方をバグス・モラン(ラルフ・ミーカー)と言い、両者は激しく対立し、血なまぐさい殺傷に明け暮れていた。そして過去9年間に600名余のギャングが命をおとしていた。1920年に禁酒法がしかれて以来、ギャングは酒の密売に力を注ぎ、自分たちの密造酒をもぐりの酒場に売りつけ、荒稼ぎしていた。ある日、モランの部下ピート・グーゼンバーグ(ジョージ・シーガル)が、カポネの部下の1人を襲撃した事件があってから、両陣営の対立がいよいよ激しくなった。そしてカポネは主な子分たちを集め会議を開き、モラン殺害を提案した。子分たちはたび重なる殺傷事件に対する世間の非難を顧慮すべきだと反対したが、カポネは聞きいれなかった。一方モランも部下にカポネの後援者で友人のマフィアの首領暗殺を命じていた。そしてある日カポネが気をつけろと言ったにもかかわらずマフィアの首領が殺された。復讐を誓ったカポネは翌晩列車でズラかろうとする犯人を追い、カミソリで殺した。カポネ側のモラン一味を片づける計画は着々と進み、実行の日がやってきた。1929年2月14日セント・バレンタインの日である。カポネ側は密造酒をノース・クラーク街の車庫で、モランに渡すことになっていたが、カポネ側はパトカーに擬装した乗用車に警官の制服を着た4人の子分を乗せ現場に派遣した。モランはいち早くこのからくりを見破って逃れたが、彼の7人の子分たちは無残にも虐殺されたのであった。