「海賊じいちゃんの贈りもの」のストーリー

マクラウド家は、父親のダグ(デヴィッド・テナント)と母のアビー(ロザムンド・パイク)以下、9歳の長女ロッティ(エミリア・ジョーンズ)、6歳の長男ミッキー(ボビー・スモールブリッジ)、4歳の末っ子ジェス(ハリエット・ターンブル)の5人家族。一家は、ダグの父ゴーディ(ビリー・コノリー)の75歳の誕生日を祝うため、休日を利用してロンドンからスコットランドへ向かう。ところが実は、ダグとアビーは別居中で破局寸前。周囲にはその事実を隠して仲睦まじいフリをしていたが、子供たちには通用しない。両親のいつものいざこざにうんざりしながら、人の話をいちいちノートにメモするロッティ。その一方で、空想家のミッキーはヴァイキングに憧れ、ジェスは石に名前を付けて可愛がっていた。やがて、一家はゴーディとダグの兄夫婦が待つスコットランドの自宅に到着。ここで1週間の休日を過ごすことになったものの、大人たちの口論は一向に絶えない。ダグと兄のギャビン(ベン・ミラー)は仲が悪く、ギャビンの妻マーガレット(アメリア・バルモア)は精神不安定で言動が危なっかしい。さらに、その息子ケネスは我関せずと耳障りなヴァイオリンを弾き続けている。身勝手な大人たちばかりで、せっかくの誕生会だというのにお祝いムードも台無し。そんな大人たちを尻目に、ゴーディと3人の子供たちは浜辺までドライブに出る。雄大な景色を前に楽しい時間を過ごしていた子供たちは、“ヴァイキングの子孫だ”というおじいちゃんの告白に大興奮。大胆で自由なおじいちゃんの発想と言葉は、3人の孫にとって、かけがえのない思い出として刻まれるはずだった。だがそれも束の間、穏やかな時間を襲う突然の悲劇。そして、小さな3人が大好きなおじいちゃんのために起こした行動が、大人たちを巻き込み、とんでもない事態へと発展してしまう……。