「ウィンター・ピープル」のストーリー

時計職人のウェイランド・ジャクソン(カート・ラッセル)は妻を亡くし、娘のポーラを連れてフィラディルフィアヘ向かう途中迷い込んだノース・カロライナの山中で、赤ん坊と2人きりで暮らしている若い女、コリー(ケリー・マクギリス)に出会う。彼女はその土地のライト一家の一員で、村にはほかにライト一家と反目しているキヤンベル一家が住んでいた。キャンベル一家の者に車を奪われコリーの家に留まることになったウェイランドはいつしか村人の信頼と友情をかちえ、そしてコリーとの間には愛が芽生え始めていた。しかしそんなある日、コリーがキャンベル家一番の荒くれ者コール(ジェフリー・ミーク)に襲われる。かつてコリーを強引に我がものにした彼こそが赤ん坊の父親だったのだ。コリーは危機一髪ウェイランドに救われるが、コールはそれが元で凍死し、ライト一家とキャンベル一家の間に再び深刻な抗争が起こる。責任を感じたウェイランドはポリーと共に村を去る決心をするが、それを知ったコリーは単身キャンベル家の長(ミッチェル・ライアン)のもとに向かい、コールが父親である赤ん坊と引き換えにウェイランドの命を救ってくれるよう訴える。そして春が訪れ、我が子を失った傷みもようやく癒えたコリーとウェイランドは婚礼の式を挙げる。そんな2人の前に赤ん坊を返しにやってきたキャンベルの長の姿があった。