「デッド・シティ2055」のストーリー

企業王ジュリアン(ブルース・ウィリス)は、治外法権で享楽的なリゾート都市“VICE(ヴァイス)”をオープンさせる。そこでは現実世界に飽き足らないリッチな顧客の欲望を叶えるため、人間と見間違うほどの精巧なレプリカントを相手に殺人や暴力行為、ドラッグ、レイプといった己のダークサイドの快楽を体現できる。毎夜顧客との時間を過ごしたレプリカントの記憶は消去され、24時間ごとに新しい記憶を再インストールされる。しかし、何故ヴァイスで許されることが現実世界では非合法に当たるのかと勘違いした富裕層たちのせいで、現実世界の犯罪も急上昇していた。事件を担当する刑事ロイ(トーマス・ジェーン)は、ヴァイス閉鎖こそが犯罪を撲滅できると考えていた。ある日、不具合が生じたレプリカント・ケリー(アンビル・チルダーズ)の脳裏に、毎夜消去されるはずの恐ろしい過去の記憶が残りフラッシュバックされる。自我に目覚めたケリーはロイの助けで現実世界へ脱走し、そこでレプリカント開発者エヴァン(ブライアン・グリーンバーグ)に出会う。エヴァンは自らの過ちを悔やんでいた。3人はヴァイス壊滅を熱望し、真の現実世界を取り戻す戦いのため、ジュリアンの元へ乗り込んでいく……。