「マイノリティとセックスに関する、極私的恋愛映画」のストーリー

<Chapter 1「中島兄弟」(2009年)>ある“事件”が起きる。だが容疑者の少年ノリツグ(通称“弟”)は、証拠不十分で釈放。数年後、“事件”のことを知った映像作家志望の学生“ワタシ”は、その真相に迫ろうとカメラを手に、現在の“弟”が所属するパフォーマンス集団“鉄割アルバトロスケット”に潜入する。<Chapter 2「クリスティ」(2007年)>重度の身体障害者、モンマと知り合った“ワタシ”は、特殊改造された車椅子を操り、精力的に活動、発言する彼の姿に、今の自分よりも充実した生活を送っているのではないか?と強く疑問を感じるようになる。そして偶然出会ったアメリカ人留学生のクリスティに対し、思い切ってアクションを起こすが……。<Chapter 3「リリィ」(2010~2014年)>有名になりつつあるモンマの元に、テレビのドキュメンタリー番組出演の依頼が舞い込む。そんな中、東日本大震災が発生。これにより、それぞれの日常は考えもしなかった方向へと変化してゆく。原発事故を抱えた日本で暮らす“ワタシ”が行き着く先の本当の意味とは?