「炎の少女チャーリー(1984)」のストーリー

ニューヨークの二番街を、幼い少女とその父親が走るように歩き、彼らの後を自動車がつけていた。父親の名はアンドルー(デイヴィッド・キース)、少女の名はチャーリー(ドリュー・バリモア)といった。アンディはタクシーをとめ娘と一緒に乗り込んだ。12年前、アンディはオハイオ州のハリスン州立大の貧乏学生だった。彼はある薬物実験の披験者となり、同じ被験者のヴィッキーと知りあった。実験の指揮をとったのはウォンレス博士で、学生たちはロッ・シックスという薬を飲まされた。薬の作用のため、被験者の多くは死亡したが、アンディはヴィッキーと結婚して可愛い娘にも恵まれた。ロット・シックスのおかげで、アンディとヴィッキーは他人の思考をある程度操作できるようになり、2人の子供であるチャーリーは感情がたかぶると、火を発することができた。実験の黒幕であった政府の秘密機関DSI(デパートメント・オヴ・サイエンティフィック・インテリジェンス)は、チャーリーの超能力を軍事利用しようとしてチャーリーを狙っているのだ。ヴィッキーは殺されて、チャーリーは誘拐されそうになり、あやうく救出したのだった。オルバニー空港でタクシーを降りた父子は、ハイウェイを歩き出した。その頃、ヴァージニア州のロングモントにあるDSI本部では、責任者ホリスター(マーティン・シーン)が、インディアンの殺し屋ジョン・レインバード(ジョージ・C・スコット)にチャーリー捕獲を命じていた。父子はマンダースのトラックに乗せてもらい彼の家へ。マンダース夫人(ルイーズ・フレッチャー)の料理をご馳走になる。そこへ彼らがやって来た。チャーリーの怒りが爆発し、彼らは火だるまになり、虫は続々と爆発した。父子は祖父の別荘に逃げ込んだ。だが、レインバードが射った麻酔弾でチャーリーは倒れ、父子は本部で別々にされる。父に会わせてやると言われて、完全防火の実験室で発火をしてみせるチャーリー。彼女の死の瞬間に興味を持ち、優しいおじさんを装ってチャーリーに接するレインバード。ホリスターは不必要になったアンディをハワイにおくることにしたが、アンディは念力で彼に娘をつれてこさせるよう命じる。納屋で再会た父子。が、レインバードが銃で2人を狙い、父親は死亡。彼女の怒りは最高に達し、火の玉がDSIの職員、本部邸を襲った。1人になったチャーリーはマンダースの農場へ行く。やがて、マンダースとチャーリーはDSIの陰謀を公表すべく、ニューヨーク・タイムズ社に入っていった。(ユニヴァーサル映画=CIC配給*一時間五四分)