「インディアン狩り」のストーリー

ロッキー山脈を歩きまわり、苦労の末、多数の毛皮を手に入れた、毛皮猟師ジョー・バス(バート・ランカスター)は、町へ帰る途中、ツー・クローズ酋長率いるカイオワ・インディアンに行く手を阻まれた。酋長は、バスに、自分たちの捕まえていた黒人ジョゼフ・ウィンフィールド・リー(オシー・デイヴィス)と引き換えに、バスの毛皮全部を引き渡すよう命令した。拒否することもならずバスは、その命令を受けたものの、苦心の結晶である毛皮をあきらめることができず、カイオワ族の後を追うことにした。ところが、リーは脱走した奴隷で、奴隷制度を非合法としているメキシコへ逃げようとしていたので、バスの言葉には、素直に応じようとはしなかった。が、ともかくこの奇妙なコンビはやっとの思いでインディアンに追いついた。ところが、ジム・ホウイーを指揮者とする無法者たちが、突然インディアンたちを襲い、懸賞金のかかっている彼らの頭の皮と一緒に、毛皮も奪っていってしまった。バスとリーは今度は、この盗賊たちの後を追った。バスは無学で粗野な男であり、リーは奴隷ではあるが、学問もあり、教養もある男だったが、2人は何時とはなしに気が合うようになっていった。一行に追いついたバスは単身潜入したが、気をもみながら見守っていたリーは崖下に転落し、奴隷として売りとばされるために一行に連行された。だが要領のいいリーは、ジムの情婦ケイト(シェリー・ウィンタース)にとりいって、下僕として彼女の馬車に乗ることになった。一方バスはチャンスを捕まえ、再び攻撃をかけたが、ジムの罠にかかり捕らえられ頭の皮をはがされそうになった。その時リーが飛び出し、凄惨な格闘の末、ジムを射殺した。ところがこの時、復讐に燃えたカイオワ族が襲い、盗賊たちは一掃され、毛皮はふたたび、インディアンの手に渡ってしまった。毛皮への執念の鬼となったバスは再びカイオワ族の後を追った。今ではバスと離れがたくなったリーも、バスの後から馬を進めた。