「頬は薔薇色」のストーリー

ドナルド・インガルスは大学にはいる余裕もなく、いわば赤手空挙で世を渡ってきた男だったので、息子のブラッドリイと娘のロイスとは苦しい思いをしながらも大学に学ばせて、妻のユーニスと共に子供たちの将来に大きな期待をかけていた。クリスマスの日だった。ロイスは冬休みで帰省したが、父母が楽しみにしていた晩餐の卓にはつかず、友達の家へ行った。入れ違いに帰ったブラッドリイは両親が夢にも思わなかった婚約者を伴っていた。そして、その娘メエリイ・バークと共にホテルへ行ってしまう。インガルス夫妻は寂しい食卓についた。その夜も暁近くロイスは名付け親で独身者のゴライアス・ウィットニイをたたき起こして送って貰った。彼女はこの人のよい名付け親に親しみを感じた。大晦日の夜ロイスは父母に頼んで除夜の宴を催した。ブラッドリイとメエリイは元旦結婚することにして突然父にその由を告げるとドナルドはいたく失望し、子供たちが自分の許を去って行くのを悲しみ不満に思った。折も折、ドナルドはビルという男に訪問され1万ドル支払わねば告訴すると申渡された。それはドナルドが証明したある銅抗に関して、仲介者のダゲットが不正を行ったためであった。その話を立ち聞きしたロイスは友人の自動車を疾駆させて列車を追い兄とメエリイとを連れ帰った。ブラッドリイは知恵をしぼってメエリイの父の助けを借り、ダゲットに例の銅抗にはラジウム鉱が含有されていると偽ってダゲットをしてベルから1万1千ドルで買い戻させ、ドナルドが罪に陥ちないようにした。一方ロイスな名付親のゴラトアスと結婚した。そして父が難境を切り抜けたと聞いて、自分の純な気持ちが損なわれずに結婚できたことを悦んだ。

今日は映画何の日?

注目記事