「インカ王国の秘宝」のストーリー

アメリカの冒険家はリー・スティール(チャールトン・ヘストン)は野望を抱いてペルーに来た。インカ王国に伝わる日輪を形どった秘宝を探し出すためである。伝説によれば秘宝はアンデス山中のマク・ピクーの墓の中にあり、それがインカ族に戻れば再びインカ文明が復活すると言われていた。ハリーは、ペルーの田舎町でエド(トーマス・ミッチェル)という謎の人物に会ったが彼もハリーと同じ目的を持っていた。マク・ピクーに行く飛行機を探すうちハリーはまたエレナ(ニコール・モーリー)という美しい娘に会った。彼女は鉄のカーテンから逃れ来たが領事の捜索の手が伸び、たまたま会ったハリーを抱き込み領事の飛行機を盗ませ米国へ渡ろうとした。しかしハリーは抱き込まれた様子をして飛行機をそのままマク・ピクーの付近に着陸させた。マク・ピクーでは折しもムアヘッド博士の考古学研究発掘隊が作業していた。ハリーは飛行機故障を装い発掘隊に加わり秘宝を探すことにした。そのうち博士はエレナの美貌にひかれ遂に彼女に結婚を申込んだ。がエレナの心は既にハリーに引き寄せられていた。発掘隊にはインカ族の原住民が応援したが、その中にインカ国王の子孫コリという美しい娘がいた。夜ともなれば彼女は太陽の神への讃歌を唱うのであった。やがてハリーは秘宝のありかを発見した。が、その時、エドが現われ秘宝をめぐって激しい争いが起こった。逸早く拳銃を抜いたエドはハリーを脅し秘宝を奪ったが、逆に追い詰められ谷底へ転落。ハリーは永年夢みた秘宝を手に入れた。だが彼は秘宝がいかにインカ族に大切なものかを覚り、これを彼らに戻した。その代わりハリーは、もっと価値のあるエレナを手に入れた。