「ペティコート作戦」のストーリー

太平洋戦争の初期、就役したばかりのアメリカ潜水艦“海の虎”はマニラで日本軍の空襲を受けた。艦長シャーマン(ケーリー・グラント)に艦を浮上させ、ダーウィンに回航しようとした。そこに新しく副官に任命されたホールデン大尉(トニー・カーティス)が赴任して来た。彼は百万長者の娘と結婚するために海軍に入った、潜水艦についてはズブの素人だった。ホールデンは1つの特技を持っていた。それはかっぱらいで、部下を指揮して潜水艦に必要な資財をかき集めた。おかげで潜水艦は浮上し、セブ島に避難した。そこでホールデンらは、島に飛行機が不時着して取り残された衛生隊員のバーバラ(ダイナ・メリル)やドロレス(J・オブライエン)らの看護婦を連れて来た。作戦中の潜水艦の艦内で彼女らの存在は何かにつけて珍事をひきおこした。彼女らのお色気にあてられ通しの兵士たちの勤務はスムーズにいかなかった。潜水艦の事故が続出した。ホールデンはカマボコ兵舎で賭博場を開き、賭けた軍票せ修理材料を買い集めた。赤と白しか塗料がなくピンク色に塗りあげた。1942年の正月、シャーマン艦長は“海の虎”の甲板上でパーティを開いた。色事師ホールデンはバーバラを誘って島に上陸した。が、自分に婚約者がいると口をすべらせ、彼女の怒りを買った。その時、日本軍の空襲をうけ、艦は沖にのがれた。艦内には避難民が乗って来た。艦は偽装がはげてピンク色になった。東京ローズがピンク色の潜水艦のことを放送した。アメリカ海軍はこれを敵の策略とみた。かくして“海の虎”は敵味方の両方から狙われることになった。シャーマンは味方の駆逐艦に発砲されあわてて潜航し、魚雷発射口から看護婦たちのペチコートやパンティを放出した。駆逐艦ではこれを拾いあげ“海の虎”はようやく救われた。ピンク色の“海の虎”はよたよたとダーウィン港に戻った。艦長以下全員は甲板に整列し、おごそかに答舷礼をした。