「偉大なる記録」のストーリー

無線電信機の発明に没頭していたジョゼフ・スタントンは、ある女の事から争いを起こして相手を殺し、終身懲役の判決を受けた。彼の収容されたアリゾナ州立監獄は旧式な組織で囚人達は世人が想像もできないほど苛酷な取り扱いを受けていた。スタントンは全てあきらめて服役していたが、ある夕方一部の者の扇動によって獄内に一騒動が起こった。その騒ぎに紛れたスタントンは逃れ、獄中生活の実際を訴え改良を促す手紙を知事に送って、再び監獄へ帰った。知事は直ちに監獄を視察して幾多の弊害を認め、議会もまたこれを痛感して程なく新州立監獄が設立された。スタントンはこの新監獄で完成した機械の試験を希望したが、彼の入獄以来彼に深き同情を寄せていた監守の娘エディスは彼の切なる願いを聞き3日間の解放を知事にこうて彼を出発させる。万一約束通り3日間で帰らねば、せっかく改革された新制度も永久に廃止さるといい渡されたスタントンは、帰途を妨げた悪人の奸計に屈せず約束の日に帰ってきて、知事から赦免状をもらい、エディスと結婚する事になる。