「偉大なる愛(1918)」のストーリー

米国の青年ジム・ヤングは大戦起こるや入営して英国へ来り、ブロードブレインスの小村でジョセファス牧師の娘スージーと何時しか美しい恋仲となった。オーストリアの貴族ロージャーはイタリアの貴族と偽って住んでいるが、ドイツ間諜の一味は彼を味方に引き入れんとし、コリンティーという魔性の女をその手段に使った。ロージャーはジェシー・ラヴウェルという娘を欺き、見棄て、ブロードブレインスへ来た。スージーは莫大な遺産を継承して一躍富豪となり広大な邸宅に移り住む。ロージャーは彼女の金に目がくれ次第に彼女に近づいた。ジムは娘に心牽かれながらも戦線に立った。しかるに彼女はちょっとしたジムの態度を誤解し、格別愛を感じぬロージャーと結婚したが、ジェシーを見棄てたロージャーの不実を知り同棲を拒んだ。コリンティーは遂にロージャーを引き寄せることができた。彼女はロージャーをして自動車を操縦させ、暗黒の路を空中にヘッドライトを向けて疾走した。その光に導かれた敵のツェッペリン飛行船隊は密集して爆弾を投下し始めた。ジムはこれを認めた。そしてその自動車を追跡し、ついにロージャーは己が過を悔いて自殺し、ジムは飛行船隊をあらぬ方面に誘って全滅せしめた。スージーは赤十字の看護婦を志願し、ジムと共に偉大な愛のために働く身となった。