「愛と血の大地」のストーリー

19世紀初頭、開拓者サム・ダブニーはミシシッピ河流域のレバノンに土地を求め、インディアンのティショミンゴ(ボリス・カーロフ)を片腕に広大な土地を開いた。時あたかも米国は奴隷解放を契機として南北の間は一触即発の危機にあり、サムの孫娘モーナ(スーザン・ヘイワード)も許婚のクレイ大尉(ホィットフィールド・コナー)が南軍に参加したいと望んでいるので、結婚は徒らにのばされていた。サムが急死した時、町の新聞社長キース・アレグザンダア(ヴァン・ヘフリン)は故人の悪口を書いたというのでモナーの弟ブルースは彼を詰問しに出かけ、このことからモーナは彼と知り合った。リンカーンが大統領に当選して、南北戦争は開始されモーナの父ホーブ(ワード・ボンド)は亡夫サムの意志をついでレバノンをミシシッピ州から独立させることを目くろみ、キースに協力を頼んだところ、彼はモーナへの関心から承諾した。森の中でキースに唇をうばわれたモーナは、クレイ恋しさから南軍に参加した彼に会いに出かけるが、途中落馬して下半身不随となった。その病床を見舞うクレイとキースの2人の態度を見て彼女の心は次第にキースに傾きはじめた。レバノンに対する州の圧迫は次第に烈しくなり、更に南軍はレバノン討伐隊を組織し、クレイがその長に任ぜられた。レバノン側はホーブを長として私軍を組織、足の癒ったモーナは攻撃を食い止めようと南軍の宿営地におもむき媚態でクレイを引きとめたが、ついて来たティショミンゴが殺されたことから南軍は彼女の計略を見破り、翌日大々的な総攻撃が行なわれた。血で血を洗う大激戦の末、レバノン側はブルース以下が戦死、南軍もクレイを失った。戦い終わって生き残ったモーナとキースは、親根の残る限り、伐り倒された木も芽をふくことを信じて立ち上がった。

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