「劇場版 BAD BOYS J 最後に守るもの」のストーリー

広島では、不良グループ同士の覇権を争う闘いが繰り広げられていた。最強の男・段野秀典(二階堂高嗣)率いる広島ナンバー1の“ビイスト”、イケメンのヒロ(橋本良亮)がリーダーを務めるホスト風集団“廣島ナイツ”。そして、ごく普通の男だが、いざというときに圧倒的な強さを見せる桐木司(中島健人)が八代目トップに就任した“極楽蝶”。三大勢力は、闘いを通じて生まれた信頼関係によってバランスを保っていた。そんなある日、司と街を歩いていた極楽蝶ナンバー2の陽二(岩本照)は、少年院から出てきた元極楽蝶メンバーの圭太(重岡大毅)と偶然再会。出所を知らなかった陽二は動揺を隠せず、再会を喜ぶ圭太に複雑な表情を見せる。しかも今は、“エデン”という新しいチームにいるという。やがて陽二は、“就職するためにチームを抜けたい”と告げ、極楽蝶を去る。ナンバー2が抜けてどこかギクシャクした空気が流れ始める極楽蝶。そこへ、エデンがナイツを潰してビイストに攻め入ったとの報せが届く。しかも、仕掛けたのは陽二だという。戸惑う司たちの元に、圭太を伴った陽二が現れ、タイマンを申し込んでくる。しかし、いくら殴られても“友達は本気で殴れない!”と、手を出さない司。その様子に、陽二の拳が止まる。陽二が極楽蝶を抜けてエデンに加わったのは、自分をかばって少年院に入った圭太を助けるためだったのだ。しかし、圭太は自分に負い目を持つ陽二を騙し、利用していただけだと明かす。“お前が俺を突き落したんじゃ!”。親友だと思っていた圭太に恨まれていたことを知り、ショックを受ける陽二。そこに現れたエデンのリーダー聖人(柿澤勇人)は、ボロボロの司と陽二を倒すと、極楽蝶の旗を奪ってゆく。広島制圧に向けて勢いづくエデン。仲間の裏切り、引き裂かれるチームの絆、最強の敵の出現に司、段野、ヒロはどう動くのか……。