「遥かなる大地へ」のストーリー

1892年。西アイルランドの海辺の村で、ジョセフ・ドネリー(トム・クルーズ)は父と2人の兄とともに貧しい生活を続けていた。ある日、農民たちの地主への反乱が起こり、騒動に巻き込まれた父は重傷を負い死んでしまう。葬儀の日、地主の手下に家を焼かれたジョセフは、地主のダニエル・クリスティー(ロバート・プロスキー)に復讐することを決意し、銃を片手に旅立った。数日後、クリスティー家に忍び込んだジョセフはダニエルの娘シャノン(ニコール・キッドマン)に出会うが彼女のフィアンセ、スティーブン(トーマス・ギブソン)と決闘することになる。決闘の日、突然馬車に乗って現れたシャノンとともにジョセフは、自分の土地を手に入れられるというアメリカに向かい大西洋を渡った。たどりついたボストンの港で船を降りるなり、港の群衆にすべてを奪われ無一文になった2人であったが、ジョセフのパンチ力に目をつけた地元のボス、マイクに雇われ彼の売春宿に住み込み、工場で働きだす。ジョセフはケリーの酒場の拳闘の試合に出場し大金を手に入れ人気者になる。そんなジョセフに嫉妬を感じたシャノンは酒場のダンサーになった。市会議員のバークが催した試合中バークがシャノンに手を出すのを見て怒り、バークに殴りかかったジョセフは試合で惨敗を喫す。ケリーに有り金を奪われた上、宿をたたき出されたジョセフとシャノンは、ある夜無人の邸宅に忍び込むが戻ってきた家の主人にシャノンは撃たれてしまう。ジョセフは傷ついたシャノンをクリスティー家とともにアメリカに渡って来ていたスティーブンに引渡し彼女の前から去っていった。8カ月後、工事現場で働いていたジョセフは列車で移動中オクラホマで、土地を求めてやって来た人々に合流し、シャノンと再会した。そして、悪戦苦闘の末、土地を手に入れるホース・レースに勝ったジョセフはシャノンとともに自分のものとなった土地に旗を立てるのだった。