「ハメット」のストーリー

サンフランシスコ、1928年。うす暗いアパートの一室でダシール・ハメット(フレデリック・フォレスト)は「ブラック・マスク」誌のための短篇をタイプライターで打ち終える。それは私立探偵と悪女の物語だ。そこヘピンカートン探偵社時代の仲間で、いま書き上げた小説のモデルでもあるジミー・ライアン(ピーター・ボイル)が訪ねてきた。ライアンは中国娘クリスタル・リン(リディア・レイ)を捜したいのでチャイナタウンを案内してくれという。階下に住むハメットの女友達キット・コンガー(マリル・ヘナー)が酒をわけてくれと入ってくる。時は禁酒法の時代なのだ。外に出た2人は黒ずくめのチンピラが尾行しているのに気づき、チャイナタウンの迷路でまこうとするが、男が発砲したため別れ別れになり、ハメットは投函しようとしていた原稿までなくしてしまう。そこで会ったオマラ警部(R・G・アームストロング)から、中国娘などに関わらない方がいいと忠告を受ける。翌日、ライアンから奇妙な電話が入った。「死んだ材木王カラハン、自殺と判定」という記事がのった新聞を読めという。調査の結果、クリスタルは9歳のとき売り飛ばされ、チャイナタウンの大物フォン(マイクル・チョウ)が5千ドルで買ったがカラハンの死が報じられた日に姿を消したことが判明した。ハメットがアパートに戻るとクリスタルがいた。カラハンが、嫉妬に狂った夫人に殺されるところを見たのだ。ハメットはフォンのカジノに乗り込むが彼もまたクリスタルを捜していて監禁されてしまう。そこにはライアンも囚われていて辛くも脱出するが、オマラが待ち構えていて警察の死体置場に連れていかれる。顔を潰されたクリスタルの死体が置かれていた。翌日、ハメットのアパートに悪徳弁護士ハーゲドン(ロイ・キニアー)が忍び込んだが逆にハメットにとらえられ、事件の全貌が浮かび上がってきた。ハメットはある豪壮な邸宅へ出かけた。そこにはハーゲドン、フォン、オマラ警部、それにサンフランシスコの経済を動かす6人の超大物が揃っていた。株で失敗したカラハンがクリスタルと組んで恐喝をくわだてたのがそもそものはじまりだった。6人の大物を淫らな遊びに誘いその写真をネタにゆすろうとしたのである。だがカラハンが謎の死を遂げたあと、ネガが行方不明になったので、さまざまな人物がクリスタルを捜しはじめたというわけだ。そしていま脅迫者はネガと引き換えに100万ドルを要求、その運び屋にハメットを指名したのだった。波止場には殺されたと思われたクリスタルが姿を現わし更にライアンもやって来た。2人はコンビを組んで脅迫していたのだ。クリスタルは現金を手にするとポケットにひそませた拳銃でライアンを射ち、香港に旅立っていった。

今日は映画何の日?

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