「怒りの群れ」のストーリー

夏も終りひっそりと静まった避暑地の島に異常な事件が起こった。行楽地に置き去りにされた犬が、放牧されていた馬を喰い殺してしまったのだ。海洋学者のジョン(ジョー・ドン・ベーカー)は妻のミリー(ホープ・アレクサンダー・ウィスリス)と2人の子供と共に島に永住しようとしていたが、彼らが島の異常に気づきのに時間はかからなかった。野犬の群れは今度は人間を襲い始め、一人住まいの盲目の老人マクミニミー(デロス・V・スミス・ジュニア)が最初の犠牲者となる。続いて銀行家の息子とガール・フレンドが無惨に殺され、怒った社長のドッジ(リチャード・オブライエン)が単身犬たちを追った。しかし、野犬の群れの知恵は想像以上で、ジムは瀕死の重傷を負ってしまう。島の情報網だった無線器も壊され、完全に島は孤立する。島の人々はジョンの家族を中心に漁師のコップ(R・G・アームストロング)、食料品店のクライド(リチャード・B・シャル)、銀行の副社長ハリー(ネッド・ウェルティマ)、秘書のマージ(ビビ・ベシュ)らが団結した。ジョンは自分がおとりになり、野犬の群れを一軒の家におびきよせ、全てが入り込んだ瞬間に外から戸や窓を密封し火をかける計画を実行し、野犬のボスの抵抗にあいながら見事に成功する。こうして夏の終りの孤島に起きた悪夢のような事件は終りをつげた。