「怒りの丘」のストーリー

アメリカの海外特派員マイク・モリスン(ロバート・ミッチャム)は、1941年、ナチ占領寸前のアテネに入った。英国行の最後の飛行機を待つ間、彼はギリシャの偉大な指導者スタージュー博士から、ギリシャの地下抵抗組織指導者たちの名簿を英国諜報部にとどけるようたのまれた。しかし何者かが立ちぎきする気配に、彼はこの申し出を断った。後刻博士から電話がかかってきて、名簿は人知れずマイクのポケットに入れたと伝えてきた。ふしょうぶしょう博士の指定してきた考古学協会に行ったマイクはそこでは博士の死体を見た。彼に渡される筈の1万ドルを持った怪しい男がいてマイクを追ってきた。一味の手でマイクはギリシャ脱出をはばまれた。ナチ特務機関コンラッド・ハイスラー「スタンリイ・ベイカー」の一味がギリシャ人を使って彼を追っていたのである。ナチはマイクの逃れたと思われる英国輸送隊の船団を猛爆撃した。その頃マイクはある小村で、百姓娘エレフテリア(ジア・スカラ)にかくまわれていた。だが、小村にもナチの手が迫った。マイクはエレフテリアの手びきで、リサ・クリアキデス(エリザベス・ミューラー)なる女性につれられナチ占領下のアテネに帰った。リサは例の名簿に名の乗っている地下運動員の1人で、ナチのハイスラーに子供2人を人質にとられ、利用されている女だった。子への愛から彼女はマイクを売ろうとした。が、どたん場でやはり思いとどまり、エレフテリアの死をマイクに告げた。ギリシャの愛国者ジュリアスの手をかり、マイクはリサの子供2人を連れて海上から脱出を計った。リサの協力でこの計画は成功した。