「西十三番街」のストーリー

ウォルト・シェリル(アラン・ラッド)はロケット研究所で働く優秀な技術者だ。ある夜、仕事を終えたウォルトは外へ出た。その時、突然1台の自動車が彼をハネ飛ばさんばかりにかすめ去った。思わず「気をつけろ!」と叫んだウォルトの声が聞こえたのか車はバックし、彼の横に止まった。降りて来たのは4人の少年で、いきなりウォルトを取り囲むと袋叩きにした。ウォルトの傷は意外に重く、病院へ訪れたロサンゼルス警察のコレスキー刑事の尋問にも、彼らのリーダーがチャック(マイケル・カラン)という名であることしか答えられなかった。刑事はチャックの名を手がかりに全力をあげることにした。間もなくウォルトは退院したが、そんなある夜、少年たちは再び彼の前へ脅迫に現れた。その時はどうにか逃れたものの、ウォルトの怒りは爆発した。犯人が高校生らしいとにらんだウォルトは、自ら学校に張り込みをする一方、私立探偵まで雇った。その頃、警察はその中の1人、ビル少年をつきとめた。が、気の小さいビルは自殺をしてしまった。そんな時、探偵からチャックたちを発見したという電話があった。探偵は彼らを車で追跡するという。だが、ウォルトが現場に直行したときには、運転を誤った探偵が崖下へ墜落していた。死んだのがウォルトでないとしったチャックは、怖がる仲間を置き去りにしてウォルトの家へ車を走らせた。ウォルトは現場から家へ電話したが、通話中トレイシーが悲鳴をあげた。ウォルトが家へ着いたのと、チャックが飛び出して来たのと同時だった。必死に逃げるチャック。チャックの家でようやく彼を追い詰めたウォルトは、無我夢中でステッキをふりあげた。やがて警官が駆けつけ、ウォルトの恐怖はようやく解消するのだった。