「ニューヨーク・ストーリー」のストーリー

<第1話/ライフ・レッスン>マンハッタンのイーストサイドの倉庫をアトリエにしている画家のドビー(ニック・ノルティ)は、3週間後に迫った個展を前にして苛立っていた。その原因は助手であり恋人でもあるポーレット(ロザンナ・アークェット)の存在。数日後、彼女は男と別れて戻ってきたが、ドビーはベッドを共にしない彼女に集まる男たちに次第に神経質になってゆく。男と女、画家と助手の間で揺れ動き、喧嘩する2人。個展は成功を収めるが、ポーレットは彼のもとを去り、そしてその最終日、ドビーは新しい助手志願の娘を見つける。 <第2話/ゾイのいない生活>留守がちの両親と共にニューヨークの超高級ホテルに住むゾイ(ヘザー・マコブ)は12歳。彼女の通う学校にアラブの王様アブー(セリム・トリリ)が転校してきた日、ホテルが強盗に襲われ、ゾイの機転で彼女の父のクラウディオ(ジャンカルロ・ジャンニーニ)が持っていた世界的に有名なダイヤのイヤリングは難を逃れた。父はフルート奏者で、彼女の母シャルロット(タリア・シャイア)は彼の奏でるフルートの音色が女性の心をふるわすのが気に入らなかった。そしてこのイヤリングも、父の演奏に感動したアラブの王妃(キャロル・ブーケ)が彼に与えたものだった。ゾイは両親を仲直りさせるため、そしてイヤリングを王妃に返すため、アブーに彼のニューヨークの屋敷で仮装舞踏会を開くように頼む。そしてゾイは、そこでアブーの伯母にあたる王妃にイヤリングを返し、ヨーロッパにツアーに出かける父に、母と同行する約束を取りつけるのだった。 <第3話/エディプス・コンプレックス>ニューヨークで弁護士をしているシェルドン(ウディ・アレン)は、口うるさく彼を子供扱いする母(メイ・クエステル)の存在に悩んでいた。3人の子持ち女リサ(ミア・ファロー)と結婚するつもりのシェルドンに反対するそんな彼女が、ある日突然中国奇術のボックスに入ったまま消えてしまった。呆然とするシェルドンであったが、やがて訪れる解放感に、彼はリサとの間にも充実した関係を築きあげる。しかしその幸せもつかの間、彼の母がニューヨークの空にぽっかり現われ、昼夜なく彼女はシェルドンのことをしゃベりまくる。万策つき、彼は女祈祷師トレヴァ(ジュリー・カヴナー)の力を借りて事態を収めようとするが、耐えられないリサは彼のもとを去った。失意のシェルドンは、ふとしたことから親しくなったトレヴァに慰められるうちに彼女と結婚する決意を抱く。空の母に向かってそれを報告する2人に、微笑して賛成する彼女はその瞬間、地上に姿を現わすことができるのだった。

今日は映画何の日?

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