「一足飛び」のストーリー

アーサー・バーンズはその銀行で平の簿記係だった。重役兼主任現金係のスタルトンは次席現金係の甥トウィングを自分が引退した後の現金係主任に昇進させる決心で重役会議に臨んだが、投票の結果アーサーが大多数で当選した。喜んだのは本人よりも頭取の娘ヘレンで、その晩のヘレンの誕生日の夜会にはアーサーとの婚約を披露しようということになった。スタルトンはアーサーが小面憎くてたまらないでいる折も折、梯子の下を通ったアーサーが通り直そうとスタルトン家の生け垣に掛かっていた梯子を拝借に及んだ。これが運の悪くなり始めで、あとはすることなすことことごとく不吉と悪運だらけで、ヘレンの夜会ではアーサー1人が遅刻してヘレンは気を悪くしてしまう。警官はスタルトンの訴えで泥棒を捕らえるとそれがアーサーだった。スタルトンの証言と物的証拠とで犯人は彼と決まりかけたが、結局真犯人はスタルトンの甥トウィングと判明してスタルトンは苦虫を潰したが、アーサーとヘレンとは縁喜直しに一緒になった。