「アンダー・ファイア」のストーリー

報道写真家ラッセル・プライス(ニック・ノルティ)はアフリカの内戦を取材中、戦場で傭兵のオーティス(エド・ハリス)に出会った。ラッセルとともにタイム誌の記者アレックス(ジーン・ハックマン)と放送局のレポーター、クレア(ジョアンナ・キャシディ)も取材に参加していた。79年、ニカラグアの首都マナグアで、ラッセルはアレックス、クレアと再会する。この国ではソモサ大統領(ルネ・エンリケス)の独裁に対して、サンデニスタ民族解放戦線(FSLN)が武装闘争を展開していた。クレアはソモサにインタヴューするが、彼の返答は理想論ばかりで要領を得ない。そんななか、FSLNのリーダー、ラファエル(ホルヘ・ゼペダ)の暗殺に成功したと大統領が発表した。アレックスは取材の過程でフランスの武器商人ジャージー(ジャン・ルイ・トランティニャン)と知り合い、戦場で政府軍に参加しているオーティスと再会した。ラッセルはいつしかクレアと愛し合うようになる。ラッセルはゲリラの案内で、FSLNの本部に連れられて行かれた。そこで死亡したラファエルを生きているような格好をさせて、写真を撮ってくれと頼まれる。もしラファエルが生きていれば、民衆の士気があがるというのだ。虚偽の写真を撮ることはジャーナリストとして失格ではないかと悩んだが、ラッセルは撮影を実行する。その後彼は、アレックスと一緒に行った最前線で、ゲリラの死体の山を発見。そのほとんどが、数日前に彼が本部で撮ったゲリラたちだった。さらに、道を聞こうとしたアレックスが政府軍に射殺された。ジャージーの邸宅で、ラッセルは自分の撮った写真が壁に貼ってあるのを見つける。ジャージーが政府に内通していたのだ。やがてジャージーはゲリラに殺された。FSLNの攻勢に政府軍は敗退し、ソモサ一家はアメリカに逃げ出した。勝利を祝う民衆の中に、変わり身の早いオーティスの姿もあった。

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