「永遠に美しく…」のストーリー

1978年、落ち目の人気女優マデリーン・アシュトン(メリル・ストリープ)の楽屋に、学生時代からのライヴァル、ヘレン・シャープ(ゴールディ・ホーン)が有名な美容整形外科医アーネスト・メンヴィル(ブルース・ウィリス)と婚約したことを自慢しに来る。ところが、数ヵ月後にアーネストと結婚したのは、マデリーンの方だった。7年後、過食症に陥ったヘレンは太り過ぎて療養所送りになる。さらに7年後、マデリーンとアーネストはビヴァリーヒルズの豪邸で暮らしていたが、マデリーンは50代のオバサンとなり、アーネストは葬儀屋に落ちぶれていた。ある日、ヘレンから出版パーティの招待状が届き、会場で別人のように美しくなったヘレンを見て驚いたマデリーンに、エステの社長はリスル(イザベラ・ロッセリーニ)という美女を紹介する。彼女から、肉体の老化を止める秘薬を買ったマデリーンは、彼女の顔と体にかつての美貌を甦らせる。その頃、ヘレンはアーネストを誘惑し、マデリーンを殺害する計画を吹き込み、立ち去る。帰宅したマデリーンに罵倒されたアーネストは、思わず階段から突き落としてしまい、彼女は首の骨を折るが、体は完全に死んだ状態なのに秘薬の副作用で生きている。アーネストがマデリーンの体に防腐処理をするところへ、ヘレンがやって来る。彼女の企みを知ったマデリーンは、猟銃でヘレンの腹を撃ち抜くが、実はヘレンも同じ薬を飲んでいて死なない。2人は殴り合いの決闘をするが、不死身の体では戦うのもばからしいと気づいた2人は和解し、真の友情で結ばれる。一方アーネストは、家を出る決意をしていたが、ここで彼に出て行かれると特殊な化粧ができなくなるため、マデリーンとヘレンは、それなら彼にも秘薬をと、リスルのもとへアーネストを連れていく。逃げ出したアーネストは足を滑らせ、高い屋根に宙づりになり、ポケットから例の秘薬を取り出すが、熟考した末に捨てる。屋根から落下したアーネストは、下がプールで命拾いする。時は流れ、2人と別れて別の女性と幸福な一生を終えたアーネストの葬儀が行われている教会の席に、マデリーンとヘレンの姿があった。2人は帰りに教会の階段を踏みはずし、体がバラバラになってしまうが、2人の首同士は何事もなかったように話し続けるのだった。