「都会のジャングル」のストーリー

1924年フィラデルフィアーマイク(ブライアン・キース)は町の名門ローレンス家のウィリアムと大学教授の娘ケイト(ダイアン・ブルースター)の結婚式をみていた。彼女はマイクの恋人だったが、地位と名声のために彼をすてて、ウィリアムと結婚したのだ。その夜、ウィリアムは花嫁をおいて家を出たきり戻らなかった。そして、自動車事故で急死した。ケイトはマイクの子トニーを生んだ。が、彼女は結婚しようとはいわなかった。ウィリアムの母親も息子の子供ではないと非難したが、トニーにローレンス姓を名乗らせた。トニー(ポール・ニューマン)は22歳に成長した。彼はプリンストン大学の優秀な学生で、マイクのところでアルバイトをしていた。ある日、彼は交通事故で金持ちの美しい娘ジョーン(バーバラ・ラッシュ)と知りあった。彼女にはカーターという婚約者がいたが、2人の間には恋がめばえた。2人の結婚の準備をすすめた。が、ジョーンの父はトニーに学校で特典を与えて結婚を延期させた。彼女は彼に失望してヨーロッパへ旅立ち、旅先でカーターと結婚してしまった。傷心のトニーは、フィラデルフィア最高の法律家ホートンの著述の助手になった。彼はホートンの妻の誘惑を拒絶した。その頃、ジョーンが旅から戻ってきた。パーティーで会った2人はよそよそしかった。トニーは召集され、朝鮮へ出征した。彼は無事に帰還したが、友人のチェットは片腕を失い、カーターは戦死した。トニーはホートンの法律事務所で働くことになった。時々ジョーンと顔をあわせたが、お互いにうちとけようとはしなかった。マイクはトニーに市会議員に立候補することをすすめた。彼はジョーンに相談し、これが縁で2人は結婚することになった。警察からチェットが叔父を殺したと知らせてきた。トニーは、反対を押し切って彼の弁護にたった。ジョーンは彼が叔父側の者に頼まれて、チェットを有罪にするのだろうと誤解した。2人の間はまた気まずくなった。しかし、トニーは叔父の死が自殺であることを立証して、チェットは無罪になった。ジョーンの誤解もとけ、トニーは市会議員に立候補することを発表した。