「暗黒の楽園」のストーリー

シルヴィア・ダグラス(マッジ・ベラミー)は、良からぬ評判のある青年ジミー・カラハン(レスリー・フェントン)を、愛の力で改心させたと信じて結婚することになった。結婚の当日、ジミーは探偵グレアム(エドモンド・ロウ)に追われてシルヴィアの部屋へ逃げ込む。グレアムの追跡に辟易したジミーは、シルヴィアを伴って彼の親分マードック(エドワード・ピール)の所有船へ逃げ込んだ。グレアムは更に同船に乗り込んで、船長にジミー引き渡しを要求した。だがマードックはかつてグレアムのために投獄されたことがあったので、復讐のいい機会と船を出帆させる。かくしてグレアムは水夫の仲間入りをして、働かねばならなくなった。シルヴィアの愛が、自分から去ってグレアムに移ったと思ったジミーは、嫉妬に悩んだ。マードックも何とかして、ジミーの手からシルヴィアを奪わんと機会を狙った。そして船は、マードック所有の南海の火山島に着く。島には百名足らずの作業員がいて、噴出する硫黄運搬に従事していた。そしてグレアムが、そこに加えられることになった。マードックはジミーに原住民の女を与え、シルヴィアを手に入れようとしたので、シルヴィアはグレアムにすがる。そこに愛が生まれた。マードックの魔の手は、グレアムにますます辛辣の度を加えてゆく。シルヴィアはグレアムの忍苦の様を見るに堪えず、マードックに彼を赦してくれと願う。マードックは、シルヴィアの貞操を代償として要求。かくてシルヴィアが犠牲となるべき夜が来た。彼女はただ神に祈った。その時、島の中央の火山が突如爆発した。熔岩は滝の如く流れ、人々はあるいは焼かれあるいは溺れ死んだ。しかしシルヴィアとグレアムは幸運にもよって命拾いし、救助の船に救われて一路故国へ向かうのだった。

今日は映画何の日?

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