「凸凹探偵の巻」のストーリー

GBS放送会社の名物プログラムは、放送スリラー劇『深夜の殺人』で、社長アンドルース大佐もこれには大いに力コブを入れている。少々抜けているチックとマーヴィンの2人組はスリラー作家志願で『深夜の殺人』の作者として契約されることを夢みている。ある夜2人が出席した『深夜の殺人』の放送で、アンドルース大佐は急死した。調査の結果、彼が腰かけていた鋼鉄イスには電流が流れる仕掛けがしてあった。放送室にいた関係者の誰かが犯人に相違ない。女演出者のジェーン・リツル、その愛人で新しい作者ジミー・ターナー、今晩の放送劇の作者ヘラー、社長秘書ジュリエット、医師マレク、技術員フレイザーが容疑者である。チックとマーヴィンは警察が取り調べに来る前に、犯人を捕えて頭の良いところを見せ、作者として契約を結ぼうと考えつき、刑事だといって取り調べる。そこにモラン警部補とフフニガン刑事がやって来たので、2人の化の皮がはがれ逃げまわるうちに、マレク医師も殺される。ジミーとジェーンは『深夜の殺人』を再び演じれば犯人が判明すると主張し、警部補の承諾を得て、放送劇は再び演出される。始まるとすぐ犯人フレイザーは尻尾を出したが、勝手を知っている彼は消燈して逃げ出したが、警部補が出口を閉鎖したので外へは出れない。屋上に逃げたチックとマーヴィンは、そこに隠れていたフレイザーにそ撃されたが、弾丸が尽きて遂に犯人はノビてしまった。チックとマーヴィンは怪我の功名で、作者として契約を結んだ。フレイザーはスパイで放送を利用して、暗号通信をしていたのを、社長に知られそうになったので殺したのであった。