「暗黒街抗争実録 マフィア」のストーリー

1964年、ニューヨークを舞台にコミッションの名で知られたマフィアのボスたちの諮問機関に血みどろの内ゲバが勃発した。原因はボスの一人ジョセフ・ボナンノ(ラフ・ヴァローネ)がコミッションと手をつなぐことを拒み続けたからだった。地下に潜伏した父ボナンノを心配する息子ビル(ジョセフ・ボローニャ)はアリゾナからニューヨークに向かった。ビルは堅気だったが、ボナンノ一家の危機を見逃すことはできなかった。ある夜、ボナンノがレストランで食事中、何者かに誘拐された事件がきっかけで、ボナンノの一の子分だったガスパーが裏切り、戦いが始まった。ビルは叔父フランク(リチャード・カステラーノ)の勧めで反撃態勢をととのえた。ボナンノが生きて戻ってきたのはそんなときだった。だが、情勢はボナンノ一家に有利になったように見えたが、フランクが病死し、寝返るものが続出したため遂にボナンノ一家は一斉反撃を開始、両者の間に凄惨な血戦が繰り返された。そのマフィア戦争は3年目を迎え、69年にはガスパー側が4つの州から新手を加えたため、ボナンノ側は劣勢となった。そんな矢先、ビルは税金滞納の罪でアリゾナから召喚状を受取った。そして69年11月、ビルは起訴された。ボナンノ一家がかこ4年間のマフィア戦争で払った犠牲は経済的にも人的にも極めて大きかった。ボナンノは捲土重来の時を稼ぐため、すでにアリゾナの農場に引きこみ、ビルは潔く刑に服するために警察に出頭するのだった。