「テキサス人」のストーリー

南米戦争が済んで南軍の兵士カーク・ジョーダンが故郷へ帰ってみると、南部には北部から来た悪徳政治家ミドルブラックが悪政を布き、人民は非常な困窮に陥っていた。彼は若い娘アイヴイ・プレストンが馬車に積んだ荷物を検査されようとして困っているのを救ってやったが、彼女は南軍の士官である愛人アランの許へ、秘かに武器を送り届けたのであった。アランはメキシコと結んで再び北軍と一線を交える計画だが、カークは同一国民が何時までも相争うのはよくないとそれに反対して別れた。アイヴイは祖母や、牧童頭チャカワラと一緒に、国境近い牧場へ久しぶりで帰ってきた。するとカークも仲間のカルと一緒にそこを訪れ、莫大な家畜をカンサスまで運び、最近開通した鉄道によって東部へ売ることをすすめたが、アイヴイはそれに反対する。ところがミドルブラックはニコルス中尉の指揮する騎兵隊を率いて牧場へ現れ、家畜に高い課税をかけた。税金が払えなければ土地を没収しようというのである。そこでアイヴイは遂にカークの意見に賛成し、夜中秘かに家畜の大群を追って大平原を横断することになる。首尾よく騎兵隊の追跡を逃れ、インディアンの襲撃や暴風と戦いつつ進む内、遂に再び騎兵隊に発見される。ところがその後またインディアンのために草原に火を放たれて戦ううち、ミドルブラックは何物かに殺される。そしてその後はニコラス中尉の好意によって家畜の大群は無事にカンサス州へ到いた。メキシコで失敗したアランは脱れてこの一行へ参加したので、いつしかアイヴイを愛していたカークの失望は大きかった。家畜の不足のため不振のどん底にあった鉄道会社は再び繁栄を極め、米国の西南部地方は合衆国の発展に大きな役割をすることになった。しかし夢想家のアランは、またもテキサス独立の計画に取り掛かった。アイヴイは彼が頼むに足らぬ男であることを知って、新しい土地へ去っていくカークの後を追った。

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