「アレキサンダー大王」のストーリー

紀元前4世紀。マケドニアの王フィリップ(フレドリック・マーチ)は、ギリシャの都市を次々に陥落させていった。戦勝の夜、王妃オリンピア(ダニエル・ダリュー)から男子出産の報が届いた。子供はアレキサンダーと名付けられた。王はアリストテレス(バリー・ジョーンズ)を招いて息子の師とした。この間にもフィリップは征服の戦を続けていた。王は息子を首都ペラに招き、国務に当らせた。20歳に満たないアレキサンダー(リチャード・パートン)は、父母の不和に悩みながらも、よく国を治めた。一方、アテネとの戦は決着がつかず、遂にアレキサンダーも加わり、彼の力で大勝を得た。彼は大使としてアテネに赴き、軍事同盟を結んだ。此処で彼はメムノン将軍(ピーター・カッシング)の妻バルシネ(クレア・ブルーム)と出逢い、心惹かれた。この頃故郷ペラではフィリップはオリンピアを離婚し、若いユーリディスと結婚した。その祝宴の夜、アレキサンダーの不満は爆発、公衆の面前で父を侮辱した怒った王は、彼とオリンピアを追放した。その後、王はペルシャ侵略を計ったが、それにはアレキサンダーが必要だった。王は母子を許した。出征前夜のこと、フィリップ王は暗殺者の刃に倒れた。アレキサンダーは王位を継ぎ、世界統一の理想を説き、世界制覇の旅についた。めざすはペルシャ。グラニカス河畔で、バビロンの王ダリアストメムーン将軍のペルシャ連合軍は、アレキサンダーの軍に打ち破られた。数多い捕虜の中にバルシネの姿があった。彼は愛を告白したが、バルシネは征服者として彼を受け入れなかった。しかし、ここに重大な事件が起こった。ダリアスがアテネと気脈を通じたのである。幕僚は一時退却を進言した。しかも、アレキサンダーは熱病にとりつかれた。病気の看病を通じ、パルシネと彼の心は固く結ばれた。戦機は熟し、両軍はアッシリアで激突、数に劣るアレキサンダーの軍はよく戦い、敵を打ち破った。勝った彼はペルシャ人との親和を計るため、両国人の結婚を奨励し、自分もダリアスの王女と結婚した。だが、彼の恋人はパルシネだった。部下は早く故郷へ帰りたがっていた。アレキサンダーがインド侵攻を発表するや、一事軍隊は反抗したが、彼は持ち前の勇気と弁舌でこれを鎮めた。制覇の直前、彼は再び熱病にとりつかれ、33歳の若さで死んだ。