「誰かに見られてる」のストーリー

大都会ニューヨーク。NY市警の新米刑事マイク(トム・ベレンジャー)は、ブルックリンで愛する妻エリー(ロレイン・ブラッコ)と一人息子のトミー(ハーリー・クロス)と幸せな日々を送っている。ある夜、美術関係のパーティーで、父の遺産で優雅な一人暮らしをしているクレア(ミミ・ロジャース)が、殺人を目撃してしまう。彼女の男友だちを殺したその男ベンザ(アンドレアス・カツラス)は、クレアが目撃したのを知り追うが、クレアはその場を逃げのびる。マイクは、先輩のT・J(トニー・ディ・ベネデット)と共に彼女の護衛を命じられる。上流社会の生活を目のあたりにして驚くマイクだったが、彼女の生活につき合ううちに彼女に惹かれていった。ある日、彼女を狙って現われたベンザが自首を申し出る。その直前クレアに自分のことを犯人だと認めたら命はないとおどすベンザ。やがて数名の容疑者が集められ、勇気をふるってクレアはべンザが真犯人だと指摘するが証拠不十分で彼は釈放されてしまった。責任を感じたマイクはクレアの部屋にかけつけ、2人はベッドを共にする。しかし、エリーは2人の関係をすでに見破っていた。夫婦の仲は完全に冷え切っていた。ブルックリンの家を去るエミー。そんな中、ベンザが殺し屋をさし向けてT・Jが撃たれた。マイクは殺し屋を返り討ちにしたものの、職務怠慢で懲戒処分を受ける。しかし、ベンザは、エリーとトミーを人質として捕えてしまう。そして、クレアとの人質交換を要求して来た。警察隊と共に家に急ぐマイク。闇の中の銃撃戦。エリーがこぼれ落ちた拳銃でベンザを撃ち殺す。固く抱き合う親子3人。その様子を見ていたクレアは、静かにその場を去るのだった。